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2000年05月09日

OSSのモデルは「非営利によるビジネス」というより、「民間によるインフラ形成」だ

http://www.hotwired.co.jp/bitliteracy/interview/990413/index.html
國領氏はいつも発言が気になる先生の一人だ。ネットワーク上の人間関係のあり方、その関係が形成する「場」が付加価値を生み出す構造について語るその切り口には共感することが多い。この対談の中で氏は Open Source Software モデルの成功条件としてインセンティブの維持とモジュール化による分業の二つをあげている。要はこの二つを満たせない対象は OSS として成功するのは難しいということだ。氏はまたビジョンを示せる人「ビジョナリー」の存在が重要だとしている。OSS モデルに不可欠なのはカリスマ的なコーディネータだというわけだ。しかし個人的には「ビジョナリー」よりも「種まき人」が重要だと思っている。前述の二つの成功条件はビジョナリーが与えるモノではなく自然と生まれてくるモノであり、それが生まれやすい土壌に生命力ある種を蒔くことが本質的な成功条件ではないかという気がするのだ。確かに Linus 氏は絶妙な種を蒔き、それを上手に育てることができる「ビジョナリー」であったが、狙ってその種を蒔いた「種まき人」だったわけではない。アンチ体制という共感がインセンティブへつながり、協力者が独自の意志でアメーバが広がるように様々な方向へ開発を進めたために成果がモジュール構造になっていったのだ。実は必要十分条件が逆なのではないか。OSS の次のステップは「種まき人」の出現如何にかかっていると思う。「種まき人」を支える環境も必要だ。Gnutella などはその意味でいい線行っているのではないかな。相変わらずインセンティブはアンチ体制感情ではあるけれど。

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