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2000年11月29日

メモリアクセスも、自由な通信もできない JAVA enabled i-mode 端末

http://www.zdnet.co.jp/news/0011/28/java.html

結論から言うと、さすがに手堅く賢明な仕様にしてきた、ということに尽きるだろう。

 近々登場する JAVA enabled i-mode 端末は非常に限定的な仕様で公開されるようだ。まず、JAVA アプリケーションは自分がダウンロードされたサーバとしか通信ができない。端末同士の P2P なんかもってのほかである。次に、JAVA アプリケーションは電話帳などの端末のメモリを参照できない。サードパーティ製の便利な PIM ソフトが登場すること当分は期待できない。

 こうした窮屈でつまらない仕様がなぜ賢明か。理由は二つある。ひとつはセキュリティと安定性である。単独の無線キャリアとして抱える顧客数が世界最大の i-mode サービスは何をやるにしても世界初の試みであり、注目の的である。少しでも隙を見せれば i-mode 端末向けのウィルスをばら撒かれてしまう。電話帳を吸い出してどこかに集めるような悪質なウィルスが出回ったりしようものなら、それこそ惨劇だ。また、 P2P で通信量も通信料も増えればキャリアとしてうれしいことはうれしいが、予測も制御もできないネットワークレイヤーを勝手に作り出されてはそれにインフラが耐えるかどうか判断できない。新端末発売直後にネットワークが落ちまくり、ということになればキャリアとしての面子がつぶれかねない。

 もうひとつの理由はサービスプロバイダとしての主導権を強固に維持するためには Hub & Spoke の「Hub」を押さえる必要があるからだ。世界から注目される i-mode はこれまでサービスを揃えかつ押さえることで勝ちつづけてきた。新しい JAVA ベースのサービスもしっかり支配下に収めていくことが勝者でありつづけるための条件なのである。「Hub」との通信を限定することが即ち支配力の維持に繋がる。

 勝者が勝者でありつづけることに固執すると取れるリスクがいつの間にか減っていく。その取れないリスクを後発のプレーヤが積極的に取っていくことでマーケットが活性化され、競争の結果エンドユーザがハッピーになれば嬉しい。

 次世代ケータイの実用化で世界の先陣を切る日本が世界の手本になれるかどうか。これからがいよいよ面白くなってくる。

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