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2000年12月02日

電話番号がURLをしのぐ日が来る?

http://www.zdnet.co.jp/news/0011/29/e_url.html?1e0b001610

答えは NO である。

 URLに番号のエイリアスを与えるビジネスは他にもいろいろとあるが、個人的にはどれもナンセンスだと思っている。もともとネット上で通信相手を特定するための番号は IP アドレスとして既に割り振られているのだから。

 仮に www.yahoo.com というURLが使いにくいのなら、代わりにIP アドレス 204.71.200.75 を使えばいい。しかし、もともとはこの IP アドレスが覚えにくい数列であったため、Domain Name System が世界レベルのデータベースとして運用されるようになったのだ。 DNS が無意味な数列と意味のある URL を相互に変換してくれる。

 もともと数列だけであった IP アドレスに URL というエイリアスを割り当てる仕組みが DNS である。これにさらにもう一度番号のエイリアスをかぶせてカネ儲けを企むのであれば、よほど魅力的な value が無いと成功しない。

 その value は何かと問われたなら、電話網とインターネット網の相互乗り入れだと答える。個人や企業などの IP アドレスもしくはそれに代わるエイリアスを端末に入力するとお互いの状況に応じて Web サーバがリクエストに答えたり、電話が鳴ったりするのだ。これは IPv6 とVoIP が世に浸透すれば決して実現不可能な話ではないし、きっと電話ビジネスに携わっているプレーヤであれば誰もがその可能性を検討していることであろう。

 冒頭に紹介した電話番号を URL に変換するサービスは確かに手元の電話番号から直接サイトに飛べるようになる、という点で便利ではある。しかし次世代のネットワークで電話網とインターネット網の統合が進めば IP アドレスが電話番号に取って代わる可能性も高い。そうなるとこのサービスは過渡的な期間のみ利用されるにとどまってしまう。

 ところで、実は IP アドレスと URL は一対一対応ではない。単一の URL へのリクエストを複数の IP アドレスで受け止める負荷分散の仕組みや、複数の URL へのリクエストを単一の IP アドレスで受け止めるヴァーチャルホストの仕組みなどは現在では一般的に使われている。電話の世界でも代表番号などとしてこのエイリアス機能は電話屋のビジネスの一部になっている。

 エイリアスビジネスは既存の技術で実現可能であり、切り込み方によってはかなり面白いことができるはずである。P2Pビジネスにおいても「どのように相手を見つけるか」という大きな課題に対してエイリアスという仕組みは避けてとおれない議論である。

 さて、ケータイP2Pではどうやって人を見つけましょうかね。個人的には、例えば John Doe と入力すると世界中の John Doe が一覧されたりする、なんてことになると怪しい楽しさがあるのだが‥。

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